
はる 8213
2023「サンタマリア教会 アッシジ」f6 混成技法
甲府 ハーパーズ ミルで展示予定
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白い建物の部分は壁材の珪藻土を垂らし込んで、上から水を含ませた。そうしないと珪藻土は盛り上がったまま伸びてくれない。破れかぶれで編み出した技法といえばかっこいいが、そんな技法は何処にも書いてない。無手勝流の出鱈目だ。
寒冷紗のようにみえる網目の下地は花束などを包む包装紙だ。これも画材店ではなく、市場のマーケットで10m単位で手に入れたものだ。なかなかいい味を出してくれる。
混成技法というのは私の造語だけれど、字のごとく異なった成分のものを適当に混ぜ合わせて何か物を作るといった意味で、ミクストメディアを自分なりに和訳したものだ。現代美術というジャンルがあるならば、今現在手に入れることがことが出来る身の回りので表現した絵画という意味では、現代美術ではないだろうか。
もともとのスケッチは5年ほど前に現場で描いたもので、これも臨場感はあるけれど正確なスケッチとはいいがたい。何も見ないで描く事が多いけれど、こういうものを取っ掛かりにして絵を作る事もある。絵なのか工作なのか分かりませんがね。
少し前にクレーの画集を見ていると同じように色々な画材を酷使して絵を作っているのが分かった。クレーと比べるのはおこがましいけれど、共通するものがあって心強く思った。