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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2023「さいわいびと」SM 混成技法 個人蔵 - 2024.01.11(作品)

2023「さいわいびと」SM 混成技法
個人蔵
・・・・・・
山梨新報 1月エッセイ 掲載予定
ギャラリートーク
今年も山梨英和大学に寄贈した15点の自作の前で、学生を相手にギャラリートークをした。日常的に授業で使用する教室に展示された絵画は、見慣れて風景のようだ。「よく見ろ」というのは絵を観る場合の常套句だが、普段は見ているようで何も見えていないのだな。作家が作品の前でトークすることで、あらためて作品を見直すきっかけになれば嬉しい。
 トークのテーマは自作の変遷について、油彩画から最近のミクストメディア(混成技法)に移行した過程について、絵の観方や考え方、やや専門的なテーマなので一般の学生には難しかったかな。興味がある学生には面白いかもしれないが、どうでもいい人には全く興味がわかない話だったかもしれない。全ての人に興味を持ってもらえるとは思ってはいない。まぁそういうものだ。
 後の感想で食いつきがよかったのは、私の経歴だろうか。公務員でもない、サラリーマンでもない、商売するわけでもない、就職しないそんな生き方などあるのか?という率直な興味かな。大学生というのは社会人ではないし、それでもあと数年で社会に出なければならない、宙ぶらりんなモラトリアムな時代だ。それはそれで大事な時間ではあるのだけれど、さてこれから何をして生きて行こうかと考えた時にハタと困ってしまう。真面目で真剣であるほど進路に迷うものだ。まして10代の終わりで最終的な人生の選択などできはしないのだ。こんな自己紹介文を資料として渡した。
 私は高校まで神戸で過ごしました。それまで特に絵を描いていたわけではなく、何かをやりたいという希望もありませんでした。高校を出て、とりあえず入れそうな学校に入ります。入学してすぐに後悔しました。学科の勉強に全く興味が持てなかったからです。
 そこから苦難の道が始まります。それまでは敷かれたレールの上をただ言われた通りに生きてきただけでしたが、真に自分の道を探り始めたということでしょうか。絵を描き始めたのはその頃からです。二十歳を過ぎていました。卒業後、専門とは全く関係のない京都の焼き物の絵付けの工房に入門しました。モノを作る事は好きだったので仕事は面白かったですね。ただ長い人生を考えると、職人になりたかったわけでもないので絵を勉強することと、ゆっくり考える時間と環境が欲しかったので、もう一度大学に入りなおすことにします。(以下略)
生きることは迷うことだと思いますね。この歳になっても何も変わりません。ある意味それでいいように思います。迷って考えて頭を打ってやり直して、生きることの集大成が人生なんだと最近は思います。こんな人間でもいいのだ、ということが分かってもらえればこのトークもそれなりの意味はあったように思う。


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comment(2)

 
 
恥を晒して生きています。

 
もがいている人間の後ろ姿を見て、自分を振り返りたいです。
今度は僕も学生さんと一緒にうかがいたいと思います。

secret


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