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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

PERFECT DAYS - 2024.01.07(未分類)
無題1
映画PERFECT DAYS を観た
PERFECT DAYS
 映画「PERFECT DAYS」を観た。誰かから東京のトイレ清掃人の日々を綴った映画だと聞いていたが、何も劇的なことは起こらない、淡々としたブルーカラーの仕事人の日常を丁寧につづったいい作品だったな。役所広司は上手い。手法が小津安二郎的だなと思ってみていたら、ドイツ人のヴィム・ヴェンダース監督はやはり小津を意識していたらしい。そう考えるとなかなか興味深いものがある。暗くならないところがいい。
  清掃人といえば私も一時ビル掃除のアルバイトをしていた。こういったブルーカラーの仕事は、透明人間になれる。存在しているのだけれど存在を無視されるということかな。何処にでも入って行けるし、とがめられることはない。ただし存在しない扱いになるので自己主張してはいけない。それに耐えられるならば結構気楽な肉体労働だったな。
  そう、もう50年も前の話だけど、学校を卒業して就職もせずフラフラしていた時に考えたことは、収入は最低限でいいから自由な時間がたっぷり取れる仕事はないかなという虫のいい話だった。普通、何の特技も資格もない人間は、単純に時間を切り売りするしか方法はない。その中で出来るだけ時間単価を上げるには人の嫌がる仕事しかないのだな。私が選んだのは八百屋さんの下働きで、朝一番市場から仕入れてきた野菜や果物を仕分けして古いものを先に店出しして、新しい物を冷蔵庫に仕舞う。またパックや袋づめしたりして午前中だけ働いた。午後は何をしていたかといえば、絵を描くつもりでいた。具体的に絵描きという生業をイメージしていたわけではない、漠然とただ漠然と絵を描いて生きて行きたいそう考えていた。
 当時私は京都の南の端の最寄りの駅からバスで30分もかかるような人里離れた田舎の農家の離れを借りて住んでいた。何故か厭世観が強く、世の中から隠れて潜んでいたいという願望が強かった。まぁもし仮にあのままあそこに住み続けて、アルバイトしながら絵を描いていても、それなりに何気ない日々(PERFECT DAYS)を送っていたのではないかと思う。そういう意味でかなり親近感を感じて観ていた。ただ基本的にはこうありたいと考える生活はあまり変わりなく、今も同じように何気ない日々(PERFECT DAYS)だと思う。
 昨年の春に約一か月京都で暮らしたことを思い出している。京都での日常はまぁ本当に淡々としたもので、朝起きて近所の公園まで散歩して体操して、コンビニで水を買って帰ってくる。簡単に朝ご飯を食べてスケッチブックと水彩の道具をつんで自転車で回っていた。夜はほとんどどこにも出かけないで本を読んで暮らしていた。何も特別なことはしないと決めていた。週末の土曜日は昔お世話になった関西美術院で裸婦クロッキーをして、最後の一週間はここで描いたスケッチも含めて会場で見てもらった。すこぶる楽しいPERFECT DAYSだったな。機会があれば他の町でも挑戦してみたい。


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comment(2)

 
 
京都は五条にある、民泊に滞在していました。昨年は外国人が少なくかなり割安で一部屋かりる事ができました。

 
京都のどこに住んでいたのですか?
その町に短期間住んで、絵を描く。                      ARTIST IN RESIDENCE .                         甲府にもAIRYっていうのがあります。

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