写メ 「裸婦クロッキー10292」
はる 1957
東京の個展のDMの準備にかかる。まだ甲府の個展のDMさえ発送していないのに、二ヶ月先の準備にかからなければならない。
額の準備にしても絵が仕上がらない限り発注ができないわけで、私は個人的に準備を先にさきにと進める方なので、あまり困らないのだけれど、一ヶ月先のめぼしはあまりつかない作家も多いだろうな。
最近は額なんかでも昔ながらの仕事をしている所は次第に取残されて外国製品に取って代わられているようだ。インターネットで格安で即日発送で手に入れることができる世の中だから、段々仕事がしにくくなるだろうな。
額に限らずこういった手仕事は段々に手間賃の安い外国に工場を移転していて、今はまだ技術的に指導的な立場で日本製が一番だけれど、その内に追い抜かれるだろう。
学校で美術などを教えているとよく分かるのだが、子供たちは全く不器用になっている。「手先が器用」というのが「技術大国日本」を支えていたのだけれど、これからは完全に諸外国に取って代わられるだろう。
良かれとおもって買い与えたものが、子供たちから自由なイメージや発想や手先の器用さを奪ってしまっている。インターネットやパソコンやゲームが、やがては子供をとんでもないオバケにしてしまうのではないかと危惧する。
もはや、すでに取り返しがつかないのかもな・・。
Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館