
1993「牧歌」F130 油彩
第67国展
山梨英和大学蔵
・・・・・
↓の覚書を再掲します。
多くの作品は一回切りの個展や公募展で発表されてそれでお終いになる。特に団体展などの公募に発表された大作はほとんどはお蔵入りとなる。まれに恵まれた作品は何処かのコレクターか、美術館などのパブリックなスペースに飾られたり収蔵されたらすることはあっても、ほとんどは二度と陽の目を見る事なく仕舞われてしまう。まぁ、それなりに評価されて美術館に収蔵されたとしても、常設に展示されることはない。美術史に残るような大家であれば、教科書に載ったり伝記が書かれたりして人の記憶に残る可能性はあるけれどね。まぁ、そんなことを望んでいるわけではないが、少なくとも命を削って描いた作品がたった一度きりしか人の目に晒され無いのはなんとも個人的には悲しい。
で、ここからが本題なんだけれど、今の時代こうやってネットにアップすれば実物ではないにしても、多くの人の目に晒すことができる。少し前ならどこかの雑誌に取り上げられた、新聞に掲載された、有名な評論家が取り上げてくれた、などそれなりの権威が取り上げてくれることが世の中にアピールする大きなチャンスだったけれど、結局は他力本願でしかない。作家本人が直接アピールできればそれに越したことはない。いずれSNS上の記事は玉石混合で観る人が直接判断を迫られるけれどね。これはある意味画期的なことで、無名の作家が生き残る一つの方法かもしれないな。主流にはならないかもしらないけれど、これからの一つのやり方であることは確かだ。