
1991「平均律」F130 油彩
第65国展
山梨県立美術館蔵
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若い音楽家シリーズの二作目です。平均律というのはなかなか暗示的ですね。一オクターブというのはご存じのように12個の短音で出来ています。2個分が全音で1個が半音という。音階というのはどうも不思議ですべてが全音で出来ていれば簡単なのですが、ところどころに半音のところがあります。そうやって耳に心地いいような音階を作ったのが平均律です。
バッハの平均律クラヴィーア曲集は有名です。
https://www.youtube.com/watch?v=um5Z9gsqNUQ
人は古代から自然の中に何かしらの法則を見つけ出そうと考えてきました。宇宙の恒星の動きとか、時間などもそうですね。有名なところではニュートンとかアインシュタインがいます。今生きている世界ではニュートンの力学が支配しています。それは世界中どこでも共通の法則なんですね。ところがそれを宇宙規模に引き延ばすと当てはまらないところが出てきた。アインシュタインはそれを分かるような理屈で解き明かして法則とした。