
2023「モノローグ」SM部分 混成技法
松屋で展示予定
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作品そのものはほぼ抽象的な絵画空間です。そこに何か具体的な物が置かれることで、一気に具象化します。もちろん最初からそれを狙って描いたわけではありません。色々と試行錯誤しているうちにこうなってしまったというのが本当のところだ。だからもう一度同じものを描けといわれても描けません。この作品は大きく見えますが、葉書二枚分ぐらいの大きさです。ただし、絵肌は壁のようで、厚いところは5mmほど盛り上がっています。
作品のタイトルは一つの作品だと思っています。西欧の文章は一つの言葉に多くの装飾を施します。それが作家の教養とされるようなところがあります。反対に日本人には短歌とか俳句など極力説明を廃して一つの言葉で森羅万象を表現する伝統があります。説明ではない一つの言葉にどれだけの意味を込めるか、タイトルは一つの詩だと思うな。