
2023「ロードレーサー」F3 混成技法
未発表
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今日は定期健診。2000年に悪性リンパ腫のために胃の全摘手術を受けた。あれから23年も経ったけれど、治療らしいことは何もしていないけれど、未だに血液検査から解放されない。加齢をへてそろそろ色んな所に不具合が出てきそうなので、こうやって血液検査をやって調べてもらえるのは有難いのかもしれない。そのおかげなのか今のところ何も出て来てはいない。
ガンの告知は最近では普通におこなわれているけれど、当時はまだ一般的ではなかった。ガン=死病というイメージがつよかったので、患者にとって伏せていた方がいいのじゃないかと思われていた。そうすると患者とその家族の間に何かしらぎくしゃくした不信感みたいなものが覆って精神的にお互いに良くないというのが最近の告知するという方向になったようだ。
告知されると最初は急激に落ち込む。誰でもそうだと思うけれど、死というのがリアルに見えてくると今まで普通に見えていたものが愛おしく、何をみても泣けてきて仕方がなかった。元気なころに撮った写真など見ると涙が止まらなかった。次のステージはやたらと腹が立つ。何故他の人でなくて俺なんだ。俺が何か悪いことをしたか?と周りに当たり散らす。そして最終ステージは落ち着いてきて、病気と正面切って戦おうという気になるのだな。