
はる 8046
2022「ノマドの家族」F130 混成技法 第97回国展
私のまわりには子供もロバも犬もいませんが、絵の中では沢山の動物が登場します。ブレーメンの音楽隊のごとくワンワンニャンニャンとにぎやかに暮らしているのどかな雰囲気でしょうか。牧歌的な絵柄に騙される方が多いのですが、FBをご覧になっている方にはお分かりかと思うのですが、具象絵画ですが何も具体的には描写していません。色と形と線を使って統一された一つの世界を作るのが隠されたテーマです。ただ独りよがりにならないように色んな具体的なものを借りています。
(この間ドローイングのところで書いた文章です。再掲)
人物がいるので具象画に見えますが、人物画ではありません。実は何も描写していません。では何を基に絵を描いているか?ということですね。感覚といってしまえばそれで終わりなんですが、出来るかどうか分かりませんが言葉にしてみましょう。
話は遠いのですが、私たちの元は星屑です。この宇宙の組成と同じもので出来ています。反対に考えると私たちの中に宇宙があります。どこをとっても例え髪の一部でも宇宙の組成というのか、同じ原理原則でできている。実は我々の頭の中にそっくりそのまま宇宙があるといってもいい。
絵を描く場合、それとは一切関係のない閉じられた世界を構築しなければならないわけで、他の一切の影響を受けない完全に独立した空間である必要があるんですね。何故なら自分が作った世界だからです。私がルールブックだ。といった審判がいたそうですが、それに近いですね。「どこをとって私」というのが究極の目指すところだと思います。
写真を基に絵を描く場合、すでにあるルールで描くわけだから自分の世界とは違う今ある世界の偽物ということになる。
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アイディアはどこにでもあります。どこにでもあるけれど気づかないだけです。アイディアの泉は枯れることはありません。ただ怠けていると気づかずに消えてしまいます。泉は自分の心の中にあります。