
こうやって団体展で大作を発表しながら個展で小品を発表するというスタイルが定着してきた。最初からこうしようと思ってやって来たことではない。ただ、絵を生業にしようとした場合、大作ばかり描いていたのでは売れるものでは無い。小さい作品が描けなけば生活してはいけない。若い頃から公募やコンクール用の大作ばかり描いていたので、小さい作品が上手く描けなかった。小さい作品は大作の縮小版や部分ではない。見て描いたスケッチやドローイングなら手頃な大きさの作品も描けるのだが、きっちり独立した作品としての小品は大作と同じかそれ以上に難しい。