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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

国展 - 2023.05.05(ポケットの窓から)


はる 8033
 明日はまた国画の会場にいます。御用の方は会場のどこかにいますので探してみてください。
 さて団体展について
 千葉の個展と六本木の新国立美術館の国画会展の仕事から帰ってききました。今回はほぼ地下の搬入出口にいて休憩に会場を回るくらいでした。
 私などが絵を始めた頃はまだ公募展が花盛りの頃で、憧れの作家と同じ会に出品することさえ恐れ多い感じだったな。当時国画は入選するのさえ難しいといわれていたので、1990年に初入選した時は素直に嬉しかったな。

 何とか30年以上続けてこられたのも会に属していたからで、無所属ならばとうの昔に大きい作品は描かなくなっていただろう。モチベーションをどう維持するか、作家にとってとても大切なことだな。大小を含めて出来るだけ多くの観覧の機会を作ること、それをこころがけるようにしている。それとまぁ、若い同じ志しをもった仲間たちとの交流もなかなか楽しい。

地方の美術団体でもそうだけれど、美術団体そのものが営利団体ではないので会員などの会費で成り立っている大きなクループ展のようなものだ。受賞すれば賞金が出ることもよくあることだけれど、それはもらって当然のことではない。その資金は会費や個人の寄付金で賄っている。歴史もあり会も大きいのでどこから資金の出ている営利団体のように勘違いしがちだけれどそうではない。会の運営はすべて会員などの構成員のボランティアで成り立っている。カタログひとつ取ってみても搬入されて審査されて初日には会場に間に合うように準備されている。これは誰かが営利でやっているわけではなく、すべて上記のメンバーが手弁当でやっていることだ。よく知らない人が何かとクレームを付けるのだが、お金を払ったから載って当然ではないのだな。

それが煩わしいとおもうなら無所属でいった方がいいかもしれません。ただし、個展だけだと自分に関係のある人しかこないので、段々と思っている以上に目に触れる機会が少なくなります。団体展の功罪が色々いわれますが、本人次第だと思うな。会の中だけのヒエラルキー(序列)だけにこだわって、日本の家元制度のような気になって免許皆伝だと思っていると会も本人も腐ってくるでしょう。

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