
2020「聖者の行進」F0 混成技法
京都ギャラリー洛で展示予定
■2023年 3/28(火)~4/2(日)
第113回・榎並和春個展
「旅寝の夜話6」
京都・クリエイト洛
京都市中京区丸太町通堺町通鍵屋町69
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聖者の行進といえば、例えば戦いに勝って故郷に凱旋するときに唄われる応援歌のような気がしていた。サッチモの愛称でしられるアームストロングが例のしわがれた声で「オーウェンザセント~」と陽気な歌声とトランペットで唄っていたのでその感が強い。それが全くの的外れだったと知ったのはいつだったかな。聖者の行進は黒人霊歌で葬送のときに唄われるゴスペルなんだな。日本の葬式はしめやかに、おごそかに悲しみを噛みしめるようにおくるのが常識だけれど、踊りだすほど陽気に笑っておくり出すというのも有かなとも思う。それで思い出すのが黒沢明の「夢」の中で笠智衆が村の長老で真っ赤な衣装を着て鈴を持って死者をおくる行進に参加するシーンだ。「聖者の行進」とはこのことを言いたかったのかと思った。