
2009年 「いのりのかたち」 F8 No1243 混成技法
個人蔵
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これは絵というよりオブジェに近い。こういったものを標本箱のようなボックスに入れて展示すると何か独特な世界ができる。ボックスアート全体に共通の感覚なんだけれど、ボックスの中と外では違う空気が流れている。ボックスアートで有名なジョゼフ・コーネルなども好きだな。自分の好きな物をただボックスに詰め込んだだけなんだけれど、だからよりセンスが問われる。趣味嗜好というのは「私の好きな物」でいいわけで、絵は描くだけと考えている人には邪道かもしれませんが、こういうスタイルも有じゃないかな。
元々アート作品とは現世に穿った異次元の空間であって額は現世との結界だろうな。それをのぞきこむ楽しさは「覗きカラクリ」「幻灯写真」をみるようなものか。