
はる 7942
2023 男と女 F20 部分
未発表
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「男と女」といえばクロード・ルルーシュ監督の映画を思い出す。何よりも フランシス・レイの音楽がよかった。当時フランシスレイは乗りに乗っていて色んな映画音楽を手掛けていた。中でもこの「男と女」は秀逸で言葉のないスキャットで世界中のファンを獲得した。映画のシーンで一番印象に残っているのは海岸のシーンでカゲロウのように人間がひょろひょろ浮かんでいるシーンかな。何故かジャコメッティの細長い彫刻を彷彿させた。
1966年の制作というから私は14,5歳の頃だ。もちろん当時は映画館では観ていないはずだ。テレビの映画番組で観たのかもしれんな。それでもかなり若い頃に観た覚えがある。フランス映画にしろイタリア映画にしろハリウッド映画と違うところは巨額の資金を掛けて盛大にぶっ壊して驚かせて何ぼや?ではないところだな。興行的にはその方が収益は上がるのかもしれないが、もちろんそれを否定するわけではないけどね。それもあっていい。でもそれだけじゃつまらんな。フランスを含めてヨーロッパで小津安二郎の映画が受けるのは、何気ない日常にこそ物語がある、そういう考え方がどこか共通するものがある気がする。