
はる 7893
というわけで絵描きとしての出発は個展で始まったといっても過言ではない。年間に制作した大作も小品も区別することなく個展で発表するというスタンスでやろうと決めた。しかしまぁ、そうはいっても一番問題になるのは経費だよな。多くの絵を描く人もできればそうしたいと思っているだろう。やり方は人それぞれで正解というのはない。私のやり方を書いてみる。まずは地元の貸し画廊を探す。地元で活動するメリットというのがある。東京でいくら頑張ってもなかなか注目されない。埋もれてしまうのだな。競争相手が多すぎる。確かに刺激には満ちて面白いのだが、疲れてしまう。若い時にはそれも必要だが、長く続けるには地元を大事にすることだ。その後少しずつ他の場所を増やしてゆく。他の地方でやるにはレンタルではだめだな。その地方で根をはっている画廊から声がかかるのを待つしかない。命がけで活動していれば必ず誰かが見ている。作家の姿勢が正しければ誰かが必ず見つけてくれるだろう。