
はる 7821
旅寝の夜話
榎並和春
人生は帰るあてのない旅に似ている。日々どう生きるか。ただ生活できればいいのか、有名になるとか、地位や名誉が欲しいのか。そうじゃないわけだ。生業として職人になりたいわけでもない。理想を言えば自給自足というのかな、実際に食べ物をそだてるのではなくてね、思想上の自給自足というのか。ああでもないこうでもないと考えながら思考の芽を育てて、絵や文章で表現する。それを世の中に問うて、少しばかりの糧を得る。こういうのを何というのだろう。
昔の画人とか芸人、漂泊者、役者、吟遊詩人、辻音楽師はそんな旅人じゃなかったか。
さて、今年も甲府のハーパーズ・ミルで個展を開催いたします。ご来廊をお待ちしております。
1952 兵庫県生まれ
1981 山梨大学教育学部美術科卒
1995-96 イタリア研修
1997 以降各地で個展開催 国画会会員
パブリックコレクション
山梨県立美術館 山梨県立大学 山梨英和大学
山梨県教育文化課 神戸市文化課 イタリア・ナルニ市役所