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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2022「蝉しぐれ」F0 ⓔ混成技法 - 2022.08.10(作品)

はる 7767
 2022「蝉しぐれ」F0 ⓔ混成技法
未完
 関西の実家に夏に帰るとクマゼミの蝉しぐれに毎朝起こされる。集団で降ってくるような鳴き声はまさに「蝉しぐれ」がぴったりだ。関東に引っ越してから何だか寂しい気がしたのはこのクマゼミの蝉しぐれがなかったからだ。
https://www.youtube.com/watch?v=rVPj1tX41L8
 両親の実家が淡路島にあった。夏休みといえば早々に宿題を片付けて取るものもとりあえず、パンツとランニングシャツだけもって兄弟でお世話になった。今から考えるとはた迷惑な話だが、当時はそれが当たり前だった。田舎のばーちゃんの家は昔ながらの日本の農家で、牛や馬、山羊などすべて一緒くたに生活していて、当然ながら独特の匂いがあった。けれどもそれが田舎独特の匂いで帰ると懐かしい気にさせてくれた。一つ閉口したのはトイレと風呂だな。当然薪の風呂なんだけれど、五右衛門ぶろで床の簀の子を沈めて入るのがなかなか難しかった。トイレは今の子供たちでは絶対に使えないだろうな。外にあるのは当然なんだけれど、ただ板をくりぬいただけの床でその下は見るのもおぞましい世界だ。
 夜は真っ暗闇だった。それがものすごく綺麗なんだな。庭に床几をだして蚊やりをたいてみんなで寝転がって星空を眺めているんだな。流れ星などいくらでも観ることが出来た。あぁあれもこれも60年も前の話だ。

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comment(2)

 
 
なんだか、本当にあんな時代があったことが信じられないですね。

 
ああ、よくわかります。父の実家に行くと、山羊と蚕の匂いが満ちていて、人魂のように大きい蛍がゆらゆらと飛んでいました。もう60年も前のことだ。

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