
明後日28日から千葉で個展が始まる。山口画廊では今年で通算14回らしい。地元以外で毎年開催している画廊はここしかない。山口さんとは長い付き合いになった。事の始まりは私のブログに山口さんのコラムをリンクしたことから始まった。ほとんど誰も知らないような地方の画廊でありながら貸し画廊ではなく企画一本で年間12人ほどの作家しか扱っていない、そんな画廊が存在すること自体夢物語のようなはなしだ。画廊といえば名ばかりの貸しスペース専門のレンタル屋さんばかりがほとんどで、自分の眼鏡にかなった作家を一本釣りして企画する、そんな画廊があるとは思っていなかった。
メールでやり取りしてさて資料や参考作品を送ってくれという事になってあれやこれや段ボールに詰めて送ったのだが、一向に返事が来ない。あぁこりゃだめだったかと落胆したところで、電話がかかってきた。それが女性の声だったのでびっくりした。画廊のオーナーは男性の名前が書かれていたはずだ。ということは実はオーナーは女性でこの世界は海千山千の輩が跋扈しているのでカモフラージュに男性の名前を書いているのかと早合点していた。
その電話ではそのことは一切触れなかったので、しばらく山口画廊のオーナーは女性だとずっと思いこんでいた。それが誤りだということが分かったのはずっと後の事だ。実は山口さんは私の段ボールを受け取って参考作品を見た途端、胆石が詰まってしまって七転八倒、即入院してしまったのだ。
あれから14年。昨年から西千葉の駅をはさんだ地に山口さんを師と仰ぐ若い夫婦が、よせばいいのに企画画廊と名乗って画廊を立ち上げた。最初からの関係で合同企画ということで今年で二回目の展覧会です。企画画廊くじらのほね 話はまたの機会に。
よろしくお願いします。