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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2022第16回TAO展 - 2022.03.16(写真)

はる 7620
 2022第16回TAO展
山梨県立美術館C室 金丸正子の個展を併設
3/15~20
私の教室展です。
100号が25点ほど並びます。平均年齢は70ぐらいですが、このパワーは凄いと思います。普通のカルチャーは軽く超えています。是非ご覧いただきたいです。

 こいう大作はどうやって指導するのかと聞かれたので考えながら書きます。

 多くのカルチャ教室がそうであるように、今絵を習いたいという人たちは、今までは絵を描きたいと思っていても時間がなく、60歳前後になって少し時間的に余裕がが出来たからという人が多い。学生時代に少し絵をやっていたという人も全く絵を描いたことがないという人もいる。

 一番の基本は絵を描くことを楽しむという事である。どんな趣味でも楽しくなければ続かない。多少の紆余曲折はあるけれど、長くやって行くには「楽しい」というのが大前提であろう。では如何にすれば楽しいか?ということだな。

 なんでもそうだけれど、簡単に手に入るものは最初は面白いけれど、簡単に飽きてしまう。長く続けることが出来ない。要するに長く続けるコツは、その時々に少しずつ達成感が味わえるということだろう。

 全く初心者には慣れてもらうために、10~20号ぐらいの写生から始めてもらいます。油彩画でもいいですしアクリル、水彩なんでもいいと思います。あまり細かいことは気にせずデッサンもほとんど気にしなくていい、とにかく絵を描くことになれる事です。モチーフは自分の身の周りにあるもの、好きな物を用意してもらいます。半年から一年くらいそんな状態ですね。

 そのうちに少し大きめの50~80号の作品に挑戦します。出来たら地元の公募に出品できる最低限の大きさが都合がいいです。初めての大作なのでここが大きな問題なんですが、写生を何度繰り返しても大きな作品を描くことはできません。写生はあくまで写生であって、作品ではありません。作品は「何かを表現」したものであるべきです。

 何を表現するのか?という問いはもう一人の作家そのものです。結局は今まで生きてきた自分をふり返るしか方法はないのです。幸いなことに60年近く人生を経験して、振り返る人生経験は充分に持ち合わせているのです。それを表現する技術はもちろんありません。稚拙である、技術はない、それでもいいのです。上手く描く必要はまったくありません。受験勉強ではありませんから、デッサンがどうこう、色彩がどうこうもいいません。ぶっつけ本番で描いて行きます。それでも何とか作品になって行くのですね。出来たら近場の公募に出品してゆきましょう。

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