
はる 7579
できるだけ大きな刷毛を使う。小さな筆で描くと説明図になってしまう。そこのところが難しい。後はもうどうすれば絵になるかどうか、瀬戸際の仕事だな。何年やっても計画通りにはいかない。人生と同じ。醍醐味はそこにあるように思う。
何を描いても、どう描いてもいいのだと思う。反対にいえばどう描いても何を描いても面白ければいい。そうでなければ他人を納得させることはできない。自己満足で終わらない、そこが素人との違いだな。
朝井まかて 「眩」p130
「・・・限りある時で如何に書くか、その肚が括れねぇんなら素人に戻れ。・・・・たとえ三流の玄人でも、一流の素人に勝る。なぜだかわかるか。こうして恥をしのぶからだ。・・・」