
はる 7532
手は皺だらけになって、頭は次第に子供になる。描く絵はどんどんリアルから離れてゆく。もっともっとでたらめに描けたらいいな。
色んな絵があっていいと思う。作家が100人いれば100通りのえがあるわけだ。反対に一通りの絵しかないとすればそれは何とつまらないことだろう。どんな絵にもそれが生まれる理由がある。自然物でない限り何かしらのこだわりがあって生まれたものだ。その理由を知りたい。
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画用紙の上に和紙をコラージュする。これはほとんど何も考えていない。しかし、何も考えていなふりをしているけれど、何かしらのバランス感覚が自然に働いているのだろう。例えば音楽で言えばハーモニーみたいなものか。人が天然に持っている調和することの楽しさ美しさ心地よさみたいなものか。
やっていることは全くランダムないい加減なものだ。抽象でもなんでもない。壁土を薄く解いてザラザラしたマチエールを作った。何故か?ツルツルよりもざらざらした手触りが好きだからだ。それだけのことだ。その上に絵の具を垂らした。ここで全く下の文様が隠れる場合もある。絵の具がたまってランダムにむらができるそれもそれを楽しんでしまう。
そこからがなかなか苦労する場合もあるし、スコーンと一気に仕上がる場合もある。時間をかけたからいいものになるわけではない。見極めが大事だな。ボールペンでオートマチックにいたずら描きをする。何やらぐしゃぐしゃやっていると面白い形が見えてきたらそれで一気に仕上がる。