
はる 7501
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クロッキーや風景スケッチとタブローではずいぶん違うのはどうしてか?と聞かれたので考えながら書きましょう。まずはクロッキーやスケッチは実物を見て描きます。三次元の空間や立体を二次元に変換するそこにダイナミックな面白さがあります。一期一会というのか、その時その場でなければ出会えないような瞬間を自分の目と筆で切り取る楽しさがあります。それに比べてタブローは描写することが目的ではありません。表現されたものは絵のように見えますが、一般的にいわれる絵ではありません。スケッチのように自然を適当にトリミングしたものではなく、私の創った作り物の世界です。この作り物の世界では私が創造主で私が許す限り何でもありなんですね。何故なら私が創造主だからです。この理屈を知ると自然に縛られている表現など私にとってあまり意味がないことが分かります。何故多くの人が自分の描き方をしないのか不思議に思います。自分なりの作り物でいいのです。