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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

107回榎並和春個展 ブリコラージュ(自作自足)的生活のすすめ - 2021.11.16(ブログ)

 はる 7500
2021「二重奏」F10部分 ⓔ混成技法
 今回の個展で展示予定
107回榎並和春個展
ブリコラージュ(自作自足)的生活のすすめ
 11月20(土)~11月28(日) 
甲府・ハーパーズ・ミル
400-0808 甲府市東光寺町1346

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 元々漫画以外本を読むことに興味がなかった。二十歳すぎまで文芸作品など数えるくらいしか読破した記憶がない。それでも何不自由なくいっちょ前に大人の面して人前に立っていた。無知蒙昧は今もあまり変わらんけどな。それでも自己流で考える事だけはやっていたようだ。
 読書に関してはカミさんに負う事が多い。彼女はいっちょ前に文学少女だったらしい。一緒に暮らすようになってから一番変わったのが、食生活と読書の習慣だろうか。乱読といえば手当たり次第。それに読むスピードがけた外れに速い。私はゆっくりまったり読んでゆくタイプ。まぁ習慣の問題だろうけれどな。
 彼女の推薦で読み始めたのが、ここ最近では彼女のバイブルだという「赤毛のアン」。これが最近文庫版の新訳が出ているようで少しずつ読み始めた。ちょうど山梨英和の村岡花子が日本最初の訳者ということで全く縁がない訳でもない。
 9巻あるそうで、今は第6巻にはいった。翻訳本というのは慣れないとなかなか文体がスムースにこちらに入ってこない。まず出てくる人物の名前の区別が難しい。著者が日本人なら太郎さん、次郎さん花子さんとわかりやすいのだが、訳本はそうはいかない。しかし、読み進めていくうちにこれがなかなか面白い。少女趣味だと笑うなら笑え。
 信仰に裏打ちされた真摯な生き様が今だからこそ心に突き刺さる。風景の描写がとんでもなく美しい。主人公の空想癖が自分の子供の頃とオバーラップする。「ヨセフを知る人々」同じものを見て「美しい」と感じたり感動したり通じる人々のことを言うそうだけれど、これは今も充分に通用する言葉だな。これがなければ絵も詩も音楽も生まれない。
 私たちは何処に向かっているのだろう。ここ30年で何から何まで大きく変わってしまった。90年の頃は日本はバブル真っ最中で世界中で向かうところ敵なし、日本製は優れものの代名詞だった。浮かれていたわけではないが、いつの間にかアジアの中でも貧しい国になってきた。一人一人は優秀でよく働くと思うんだな、それにも関わらず貧しくなってゆくというのはまずは教育、それと政治のせいだな。
 そんなことを少し考えてみたい


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