
はる 7475
2019「散歩道」F8 部分 混成技法
本人蔵
・・・・・・・
もう一か月もするとクリスマスシーズンになる。このところ急激に寒くなって今日などはストーブが欲しいくらになった。何だかこの寒さが懐かしい。
二十歳ぐらいの時にやりたかった仕事は喫茶店だった。ジャズ喫茶の親父(といっても今から考えるかなり若造だったな)は世を捨てた隠者のようでカッコよく思えた。出来るなら楽してカッコよく生きて行きたかった。でもまぁほとんどが2,3年で閉店したから見ているほど楽な商売ではなかったのだろう。
屋台をやろうかとも考えた。ラーメン屋ではなくてね、サンドイッチなど簡単な軽食だしてコーヒーを飲ませるちょっとおしゃれな移動式のカフェなど受けるかなと考えた。当時チリ紙交換や乾燥屋が歌になったりしてたからな。軽トラ一台あれば一国一城の主になれると考えた。
結局はどれもこれも現実しなかったけれど、共通するのは就職しない食って行くということだな。働くことは嫌いではないのだけれど、働かされるのが死ぬほど嫌なんだな。憂鬱な虫がでてくる。
よく言うのだけれど、それでも我慢できて勤めることが出来るならばそうすればいいと思うな。勤めが続けられない人間が、何かしら物を造ったり、考えたりしてするような表現者になるのではなかろうか。これで何とか食べて行こうなどと思って始めたわけではない。