
はる 7419
作品を展示する方法は色々とある。若い時は血気盛んに武者修行のように色んなコンクールや公募展やグループ展に出品した。どうにか一発あててさっそうと世の中に出たいという浅はかな願望を常に持っていた。まぁそれも旬というものがあってね。いつまでもそれをやっていると段々に自分の作品が自分の狙っている方向と違うものになって行くことに気が付いた。他人の評価ばかりを気にして、どうすれば受けるかそんなことばかりを考えるようになってくる。それに評価というのはもろ刃の剣でね、人が集まるところ必ず情実が入ってくる。それ故に97年以降は一切コンクールは止めて個展だけの発表に変えた。45歳、まぁちょうどいい潮時だったように思う。