




はる 7404
2021/08/08裸婦クロッキー
クロッキーは楽しい。朝の10:00から昼休みをはさんで4:00ごろまでぶっ通しでやる。終わりの頃はほとんどフラフラになる。これだけ一生懸命仕事をすれば、もう少し何とかなってもよさそうなものだけれど、芸事というのは自ずから限界というものがあるらしい。上手い人はそんなに努力しなくても上手い。でもまぁ、下手だから続くのかもしれんな。もう30年くらい月に一度のペースでつづいている。
人間の目は二つあるので、左右の目で見た画像は少し異なっている。それを頭の中で一つの画像として処理している。だから立体として感じることができるのだな。ところが絵を描く場合二つの画像をどうにかして一つにまとめているということだな。ここが二次元の写真から絵を描くのとでは明らかに違うところだ。だから写真から絵を描くのは止めろというのではない。違うものだ。
クロッキーは線で立体を捉える絵画だ。元々立体には線は存在しない。面の境界が輪郭線として見えるだけだな。だから輪郭線でありながら線の向こう側を表現したいと常々おもっている。
もう一つは、これは作品を描く時も同じなんだけれど、常に全体を描くということだな。前にも書いたけれど、画面の中というのは一つの閉じられた空間で、例えば頭の先を描いている時も意識はつま先にも向けていなければならないということだな。そうやって一つの空間が破綻なく存在している。上手く説明できんな。