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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

美術館の午後 - 2021.08.05(ポケットの窓から)


はる 7400
 2021「美術館の午後」F3部分 ⓔ混成技法
新作・未発表
・・・・・・・
「○○の午後」というタイトルは牧神の午後への前奏曲(ドビュッシー)からのパクリです。後もう一つ忘れられないのはバレエ組曲《ダフニスとクロエ》第2番(ラヴェル)これを最初に聞いたのは高校の卒業式にBGMとして式の間中流れていたのでした。同級生の諸君覚えているかい?それ以来この何とかの午後というタイトルをどれだけつかっただろうか。
 高校の芸術の選択は音楽だった。中学生の時にブラスバンド部だったことから、選択に迷いはなかったな。当時の音楽の先生は声楽専攻の先生だったので、もっぱら発声練習みたいなことに重点が置かれる授業だったきがする。あとバロック音楽もよく聴かせてもらった。兎に角音楽についても芸術についても全く無教養、無知だったので何を聴いても沁み込むように心に響いた。
 音楽家などは特にそうなんだろうけれど、小さい時から専門的な教育を受けて、高校生の頃にはもうすでに選択の余地がないくらい知識や技術に精通していなければプロにはなれないと思われている。技術的な事だけを考えればそうかもしれない。
 私は絵描きになろうと思ったのは30歳の時だ。他の色々な仕事をやってみても何一つまともに勤め上げることができなかった。どうせだめなら、やりたいことをやって死のうと思った。作家というのは人生最後の仕事だといわれる。だらしなくて嫌われ者で馬鹿でどうしようもない人間でも、それを題材にして表現すれば作家にはなれる。
 まともに話を聞いてもらえるようになったのは、古希近くなったここ最近の事だ。もう後はない。

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comment(2)

 
 
そう、本人は後何年有るか分からんものな。

 
「後はない」。切実な実感です。

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