
はる 7384
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🔵「ー風のおとづれー榎並和春展」中間報告
7月10日(土)から開催した榎並さんの個展も残す処一週間ほどだ。告知ばかりではなく中間報告をしてみたい。
作品がどうこうという以前に来場者が少ない。それは新潟県では初個展であること。また、榎並さんは国画会会員でもあるが、新潟県では国画会に関係する方が数名で、そのファンが少ないことも挙げられよう。これらを承知でお願いした個展でもあるが、榎並さんにしても味方のいないアウエー的な地での冒険的な個展とも言えるだろう。ここがいい。
そんな中で、来場される方は、美術通であったり、実際に絵を描いている方々が多いのが、今回の大きな特徴だ。こうした方々と美術全般、新潟市のアートシーン、また、作品一点一点について語り合うことが出来て嬉しい。特に絵を描いている方々は、学びたい、世界を広げたいと懸命のようだ。友人、知人たちにすぐに電話を入れて誘う光景に出会う。これは今までにあまりなかった光景だ。
国画会を含めてそれぞれの団体の制作スタイルを知っている方が多く、そのスタイルを感じさせない作品に眼がいくようだ。私もそういう視線が嬉しい。画家・榎並和春の造形的なオリジナリティとそれを支える榎並和春の人生の深さを確かめようとしているのだと思う。これに応えてくれる作品は、全部とは言わないまでも確かにあって、しずかに語りかけてくる。
会期は7月25日(日)迄。10:00-17:30 水曜日休廊
新潟市北区太夫浜1013-4 ☎025-258-4515