
はる 7381
88年に初めて銀座で個展をして、97年から地方を回る巡回展方式にシフトした。まず最初に選んだ場所が出身の神戸でその時は95年の阪神淡路大震災の鎮魂の気持ちが大きかった。サブタイトルを「こころのかたち」としたのもそんな気持ちからだ。赤帽さんをチャーターして100号サイズの大きな絵を何点も展示した。後にも先のも県外で大きな絵を個展に展示したのはこれが最後だ。
作家の発表のスタイルは色々あるけれど、私は個展を中心にして地方を巡回するという方法をとってる。これがいいのかどうか分からないけれど、基本的に一つの作品を多くの人に観てもらうにはこうした方法が一番いいのではないかと思っている。こうしたスタイルはインデーズのミュージシャンが最近はメジャーデビューすることをよしとしないで、自分たちが許容できる小さな地方のライブハウスなどを拠点に活動しているのをみて真似をしたということだ。身の丈に合った生き方ということかな。それで生きて行ければそれでいい。
ある人から質問があったけれど、私はまだ全国規模の団体展(国画会)にも地方の団体にも籍を置いています。個展のための小さい作品ばかりではなく大きい作品を描くモチベーションにしたいので描けるけるあいだは参加させてもらおうと思ています。