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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

YBSニュース2021/3/2 編集済 - 2021.03.07(you tube)

はる 7250
 絵描きが望む最終的な作品の設置場所というのはどういうところだろう。まぁ絵描きでなくとも彫刻家でも工芸家でもいいのだけれど。高名な作家の場合、コレクターが死蔵してほとんど世の中に出てこない作品もあるかな。個人の美術館に収蔵されるということもあるか。

 多くの作家は最終的に保存状態がいいパブリックな美術館が最高だと思っているかもしれん。しかし、どうなんだろう。作品は芸術として鑑賞するという面もあるけれど、もっと下世話な身近なものでもあってもいいという気がする。美術館で展示されたものはある意味死んでしまった抜け殻のようだといつも思う。アフリカのドゴン族の仮面や布や彫刻は美術館や博物館に展示されると、芸術作品にはなるけれどもう生きてはいない、抜け殻なんだな。多くの人が便利に鑑賞するという意味では美術館や博物館は必要で意義あるスペースだけれど、それは教養としての芸術品鑑賞でしかない。

 本当は日常生活の中で折に触れて観たり、触ったり、聴いたりして慰められたり、心のささえになったり、自分を見つめるきっかけになったりした方が、作品は生きているという気がする。仮にそれで汚れたり壊れたりしたとしても、美術館の空調の中で千年生きるよりも意味あることのように思うな。

 最初公共の施設として学校や図書館や市役所や県庁、あと町場の公民館など色んな所を考えたけれど、一枚や二枚ならもらってもらえるかもしれないけれど、まとまって10枚も一人の作家を展示するなどということはありえない。それもあるけれど、私の大きなテーマである「いのりのかたち」から離れてしまう。結果論だけれど、私の作品はミッション系のこの大学に設置するしかなかったのだな。

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