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はる 7229
私たちの子供の頃、女の子が生まれたらピアノを習わせるというのが一種のステータスというのか憧れの生活様式だったのかな。近所からピアノを練習する音が聞こえてきた。そんなこともあって、小さい頃からピアノがポロポロ弾けたら楽しいだろうなと思っていた。しかし、それには膨大な練習と努力を必要としてまして身近にピアノがなければ弾くことはできないだろうと諦めていた。たぶん正式に弾くならばそうなんだろう。いまでも。
ご多分に漏れずカミさんの実家にもピアノがあってただの邪魔なオブジェになっていた。処分に困って私のところにやってきたことは書いたことがあるな。最初はフォークソングの弾き語りのようなことでもできればいいやと少しコードが弾ける練習をしてみたけれど、まぁ大して面白くない。すぐに飽きてしまった。ギターの弾き語りと同じだな。
むかし、ジャズプレーヤーの山下洋輔が彼の実家は母親がピアノの先生かなんかでいたずらでピアノをポロポロ弾いていたというんだな。適当に和音弾いて、気持ちのいい音を重ねる。あぁこれとこれでいい響きするんだ。そんな風に適当に音を楽しんでいたという事を聞いた。そうか、何も正式にバイエルからレッスンする必要なないと思ったらピアノが身近になった。
絵でもそうだけど、基礎からやらなきゃと構えてしまうと楽しめない。そりゃそれで食べて行くという事になれば基礎的な訓練も必要かもしれないが、遊びなら何でもいいじゃない。まして専門家でもないわけだから。そうおもった。