
はる 7164
020「ノマドの家族」F10 混成技法
ギャラリー惣で発表の予定
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ほとんど私の絵は床に置いて書くことが多い。故にイーゼルというものがない。水性の絵の具のために一度に厚塗りすると流れてしまうという物理的な理由もあるのだが、描くというより垂らすといった方が正しいかもしれない。マチスが長い棒の先に木炭をはさんでデッサンしている写真を見たことがあるけれど、巨匠と比べるのはおこがましいけれど、何となくわかる気がする。小細工の利かない無作為な線が引きたかったのじゃないだろうか。
時々「いいね」をくれる作家のなかには、今を時めく具象絵画の超売れっ子の作家も多い。まったく自分勝手な推論で許してもらいたいのだけれど、無作為と作為を極めた具象にはお互いに通ずるところがあるように思うのだけど、どうでしょう。