
haru
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年に4,5回個展を開催するということもあるけれど、作品の数は多い方かと思う。一つ一つ根を詰めて描きこむというタイプではないのでこういうことができるのかもしれん。一作作るのに半年もかかっていたらとてもじゃないが間に合わない。だからといって一つ一つ根を詰めて描きこむタイプを否定するつもりはない。そういった職人的スタイルの作家がいてもいい。私はそうではないというだけだ。
一作にどれくらいの時間がかかるか?という質問をよく受けるけれど、あっという間に仕上がる作品もあるし、3年ぐらいかかわっている作品もある。長くかかれば当然絵の具の層は厚くなるし、信じられないくらいに重くなる。すべていいか悪いか自分の判断による。年間100点ぐらいかかるけれど、仕上がるのは50点ぐらいかな。だから全部で1年ぐらいかかるという事にしている。
アイディアは溜めこむことができない。次から次と吐き出してゆくことで次の作品が生まれて行く。最初は落書きでいい。思いついたもの見えてきたもの何でもどんどん描き飛ばしてゆく。そのなかで消えてしまうものもあればやがて本格的に描きこんでゆくものもでてくる。まぁいい加減といえばいい加減な性格だ。