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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

灯籠に絵を描いた。 - 2020.08.14(ポケットの窓から)


はる 7046
 お盆です。
 最近見たDVDのはなし。「世界から猫が消えたなら」という映画をみた。年に何本も観ないのだけれど、ここのところ続けて観た。こういうのは癖になる。主人公が若い有名な俳優ということでわりとメジャーらしいけど私は全く知らない。知らないからえこひいきなしに作品で評価する。面白いかどうかだな。

 ネタばれだけどいいか。知りたくない人は飛ばしてください。主人公は若いのに脳腫瘍か脳の障害で死の宣告を受ける。余命一か月だったかな。で、死神みたいなやつがあらわれて(実は自分の分身)一日寿命を延ばす替わりに何か一つ世の中から消すというんだな。消えたらそれに関係することがみんな消えてしまう。大切な人との思い出も消えてしまう。

 自分が死んでも周りの世界は何も変わらずに淡々と過ぎて行く。実は誰も何も変わらないという事実。それがいやだから、自分がいなくなることで世の中も変わってほしい、少なくとも自分を知っている人たちには喪失感を味わってほしい。などと考えているわけだな。

 しかし、なぁ自分がこの世からいなくなることで世の中が変わってしまえばそれこそ大変だ。病気をしたときにそんなことを感じた。何も変わらずに淡々と過ぎて行くことの方がありがたいことなんだ。そんなはなしかな。




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comment(2)

 
 
あぁなるほど実感出てます。

 
「長生きして欲しいと誰彼数へつつつひにはあなたひとりを数ふ」
河野裕子のこの歌を思い出しました。

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