
はる 7024
このバックは元々はカミさんのものだった。それを譲り受けて長年使っている。ということは約40年以上使っていることになる。自慢になるけれどこのバックは世界を一周している。
ところで、皮のバックも使い続けていると色んな所がダメになる。皮は使えば使うほど味が出ていい感じになると誤解していた。修理せずに放っておくとほぼ使い物にならない只のボロになるのを知っていましたか?当然のことだけれど、皮も劣化する。かなり派手に劣化する。皮のベルトの部分はこすれて色落ちしていた。コロコロになって皮という組織ではなくなる。何だろう、小さなカスの集合体のようになる。
特に吊り下げる部分というのは物理的に劣化が激しい。何回か皮専用の針と糸を買ってきて修理して使っていたけれど、残念なことにいよいよどうにもならない状態まで劣化してしまった。本格的に修理やさんに持ち込むか、捨てるか究極の選択になってきた。
ここまで使い込むと愛着はものすごく。捨てることはできない。どうせなら壊れてもいいから自分で修理することにした。町の手芸やさんに出かけて、修理用の皮と針と糸、接着剤などなど。ここからはもう無我夢中に没頭する。面白い。これはもう一つの作品といえるかもしれん。たのしかった。あともう10年は使えるだろう。
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