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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2008年「なにもいらない」F8 混成技法   - 2020.07.12(作品)

はる 7013
 2008年「なにもいらない」F8 n01159 混成技法
 本人蔵 混成技法=ミクストメディア
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 デパートというのは不思議な空間で、その場に足を踏み入れただけで一種ワンダーランドに迷い込んだ気分にさせてくれる要素がある。悪く言えばまやかしのみせかけ商売といえるかもしれない。それでもこういった自粛期間が続くとしびれを切らしたお客さんが連日オープン前に行列していた。人は心地よく騙されたいという欲求があるのかもしれんな。

 画廊の前は海外の有名ブランド化粧品のデモストレーションのコーナーが所狭しと並んでいる。奇麗なねーちゃんがずらりと並んで勝ち構えている。後ろのコーナーはドイツの高級焼き物のマイセンだった。価格はほとんど一桁違うのではないかと疑うような数字が並んでいた。それでも若いカップルが平気で並んで商談していたから明らかに庶民感覚ではない。

 デパートというブランドが商品を保証する安心感というのもあるかな。専門店に厚いドアおして入るよりもデパートのオープンスペースが入りやすさ、気兼ねなさがお客を呼ぶのかもしれん。それとやはり群集心理、多くの人が安心して買い物を楽しんでいるという安心感かな。私の作品がそのきらびやかな展示場に並ぶとかなりの違和感を感じる。

 日本の美術市場ではデパートの画廊が占める割合は町場の画廊の何倍もあるだろう。絵描きとして食べて行くと考えると良くも悪くもデパートが絡んでゆかないとなかなか難しいところがあるのも事実だ。とにかくお客さんの人数が格段に違うのだから仕方ない。コアなお客さんではなく一見さんのフリーなお客さんを相手にしているからね。

 言いたいことはそんなことではない。
 「デパートの絵」というくくりがあるとする。売る方はデパートにくるお客さんが望んでいる絵は町場の画廊と違ってそんなに難しい絵じゃないだろう。で大体が「奇麗で細かくて分かりやすい」絵を選んで並べることになる。そうするとどこのデパートで同じようなそう「デパートの絵」が並ぶことになるんだな。お客さんが選んだというより、デパートの側がこんなもんだろうという予測で選んだものだ。その程度なのはお客ではなく売るデパート側の意識の問題だろう。

 

 

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