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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

就職しないで生きる - 2020.07.05(写真)

はる 7007
  就職しないと決めたのは、学校の先生を辞めたのが大きい。学校を教育学部にしたときに半分妥協した。絵を描いてゆくにしてもいずれ就職しなければ食ってはゆけないだろう。それならば教員の免許を取って学校の先生をやりなら「デモしか先生」で絵を描いてゆく。四年間思う存分絵を描いて、それで教員にしかなれないならそれも仕方ないかと思っていた。

 まぁ言ってみれば自分のために仕事としては教師をやりながら、本当にやりたいことは絵を描くという二足の草鞋でやって行こうと思ったんだな。まぁ多くの絵を描く先生はそうやって自分を納得させている。いやいやながらも生きてゆくためには仕方ないよなと、それはそれで納得できるならいいのだ。

 私の場合、どこかでそれが見え隠れしていたのじゃないかな。どこか腰かけ的な態度が見え隠れしていたのじゃないかな。俺は本当は絵描きになりたいんだ。ここにいるのは仮の姿なんだってね。傲慢だけど。生徒は正直だからそんな先生にはなつかない。教師は心底子供たちのことを考える人間でなければ務まらない。片手間に出来る仕事ではないのだな。

 一年でギブアップした。どうにも我慢できなかった。せっかく採用になった公務員の職を一年で放棄した。この時に思った「もう二度と就職はしない」美術教師という絵を描く人間には最高の職業さえ務まらないような人間に他の仕事が務まるはずがない。迷惑だ。それならば食べるためには自分の身を担保にしてアルバイトでも何でもやる、その代わり命がけで絵を描く。その方がよっぽど理にかなって生き方として矛盾がない。そう思った。

 ここが人生の分岐点だな。ここがなければ今の自分はない。しかし、心は平和になったけれど、どうやって生活費を稼いで、そして絵を描いてゆくのか。絵など売れるわけもなく、将来の設計もなく不安を抱えながら、それでも心は晴れ晴れとしていた。

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