
はる 6963
大阪梅田阪急原稿
「夢のつづき」
いままでかつてない大きな災いが世界中を駆け巡った。都市が封鎖され、市民は黙って閉じこもるしか方法がなかった。町はゴーストタウンのようにさびれてしまった。
しかし、悪いことばかりではない。世界を一つのように駆け巡り、経済優先で少しでも安く、少しでも多く、より速くとフル回転してきた価値観にほんの少し疑問をつけた。こうやっても生きて行けると思った人も多かったのではないか。
何気ない日々がどれだけ大切であったか、身近な人々との会話やお気に入りの物に囲まれた生活がどれだけこころの支えになるか、慰めてくれるかを教えてくれた。
かけがえのない大切な物との出会い。遠い昔の憧れや想いに小さな夢のかけらが隠れている。そんな夢のかけらを拾い集めて今年もまた展示致します。
御来廊こころよりお待ちしております。