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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ブログ - 2020.04.19(作品)

はる 6927
 聖月夜」 B5サイズ ドローイング 混成技法
 画用紙 アクリル 墨 ボールペンなど
 新報原稿
 コロナ騒ぎに思う。
「一夜明けたら戦争だった」先の大戦前夜のことは当時の生き残りがも少なくなって、文献や残された映像で知るしかないのだが、戦争というのは案外今みたいな感じで何の予備知識も準備も関係なくやってくるのかもしれないな。そしてごく普通の市井の人々を巻き込んでゆく。

 まさに今回のコロナウィルス騒ぎは目に見えない敵と戦う、人類対病原菌の世界戦争ともいえる。人類が今まで築き上げてきた高度な経済というシステムも医療システムも輸送システムも飲食や娯楽すべてが動かなくなってしまった。グローバルで無国境で動き回るという事で成り立っていた今のすべてのシステムが、壮大な戦闘機や重火器や化学兵器や核兵器でもない、原始的な哺乳類が潜在的に持っているウィルスによって破壊されるというのは、何かの暗示である気がする。

 人類の歴史は感染症との闘いだった。ペストやスペイン風邪、コレラなどなど大規模な感染爆発が約百年ごとに人類を襲う。それこそ人類滅亡の危機にあったのだ。そういった歴史をいつの間にか忘れてしまって、今さえよければ、自分さえよければ、お金さえ儲かればとやってきたことのしっぺ返しが今頃やってきたようにも思われる。

 ありとあらゆる機会でありとあらゆる物を使って傲慢にもこの地球を破壊しつくしてきた人類への警告のようなきもする。ここでいったん今までの来し方を振り返ってみろよということかもしれん。

 禍福はあざなえる縄のごとし。悪いことばかりではないな。自宅にひきこもざるを得ないようになって、健康へのありがたさ、何気ない日々の生活がいかに掛け替えのないものなのか、改めて知ることができたように思う。この騒ぎが無事終了したら次の世界は全く新しい価値観で構築された世界になるだろうという予感がする。そう、今こそ人類が連帯して新しい世界を構築するきっかけになればと思う。


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