
はる6908
不定期の仕事というのはこういう時につらい。まったく収入が途絶えてしまう。たぶん多くの若い非正規労働者は存亡の危機を感じているだろう。
若いころは不正規でもなんでも仕事にありつければ御の字だった。なくなればまた探せばいいわけで、好みを言わなければ仕事はいくらでもあった。身体にも自信があったし、明日は今日と同じように必ず来ると信じていたわけだ。実際この騒ぎがあるまではあったわけだ。
短期でみるなら、正規で仕事しても非正規で仕事をしても変わらないか、非正規の方が効率がよかったりする。それには将来の保証という保険が入っているからだ。「自由に仕事が選べる」というのは言い換えると自由に使い捨てされますよという事でもあるわけだ。そのことに若い時は気が付かない。キャリアアップするのはごく少数だ。ほとんどの労働者は年を経るたびに労働環境は悪くなる。国はそのことを十分に知っていた。知っていてそういう方向に舵を切った。大企業にために。
今回のコロナ騒ぎで見えてきたことも多い。欧米各国がロックダウンして都市が封鎖された。封鎖されると仕事が奪われるわけで、一番最初に首を切られるのがそういった底辺の労働者だ。そういう人たちにどういう手が差し伸べられるか。国は誰のために存在するか。欧米各国は早々に援助を打ち出した。日本はどうなんだ。それがちゃんと明示されなければロックダウンなどありえない。自己責任では無責任すぎる。