
はる 6853
このところ暖かであったから急激に冷え込んだ今朝は寒かったな。その代わり空は恐ろしいくらいに澄んでいた。身体がきゅっと引き締まるくらいの寒さの方が好みではある。
いよいよ来週くらいから松屋の個展の準備にかかる。今回はどんな結果になるのだろうか、毎回一種の賭けのようで面白くはあるのだけれど、恐ろしい。個人の画廊の場合責任は画廊のオーナーと私とで痛み分けみたいなところがあるけれど、デパートの場合それほど簡単ではない。中で働いているスタッフの数が多いからな。別にその責任を取らなければならないわけではないのだけれど、売れないとなるとけっこう針の筵だな。一週間そこに詰めているからつらいね。毎回ひやひやしている。企画してもらっている以上それなりに責任があるわけだけど、だからといって絵を変えるわけにもいかない。売れる絵を描けとは言われないけれど、小心者の私など無言のプレッシャーを感じる。見ているほど気楽な商売ではないよ。
町場の画廊の場合お客さんはわりと安定している。画廊のお客さんか私のお客さんしか来ない。だから大体の予測が可能なんだな。だけれどデパートの場合毎回お客さんが変わる、流動的なんだな。一見さんだったり流しのおきゃくだったり、不特定で予測がつかない。だから天気や不測の事態で大きく変わる。少し前大雪が降って、惨憺たる結果に終わったことがあった。とても楽しかったとはいえないな。基本町場の画廊の方が好きなんだけれど、それだけではやってはいけない事情がある。やれるだけ、声がかかるかぎりやろうとは思っている。
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