
はる 6777
大きな絵を最終的にどうするか?というのが我々年取った絵描きの考えることだ。資産家で後継者があれば何も心配することはない。誰かが私設美術館でもつくって維持管理してしてくれればいちばんいのかもしれないが、私は資産家でもないし、後継者もいない。残されてもカミさんは困るだろう。あと10年だな、体の動くうちに後始末を考えなければならない。
今は大きな倉庫を人様の好意で貸してもらっている。もう30年にもなる。これだけでもありがたいことかもしれんがね。これもいつまでもというわけにはいかない。いずれはどうにかしなければならない。
美術館で引き取るなどという夢をみていても実現しそうにないし、多くの人がそれを望んでいるわけだからね。順番待ちでもないだろう。できるだけパブリックな場所で、スペースがあって、まとまって置いてもらえる場所として、今考えていることは学校だな。学校に寄贈するかたちが一番いいかな。ということですこし話を進めている。具体的に決まったらここに書きましょう。ポシャルかもしれんしな。