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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

「あちらの世界とこちらの世界」の真中にある - 2005.02.23(日記)
はる 1346
 高校生なんかを見ていると、当たり前だけどこいつらは何も分かっていないのだろうなぁと思う。無論彼らは彼らなりの悩みや心配事はあるのだろうけれど、今の私が見えていることの半分も見えていないのだろうなと思う。これはまぁ当然なんだけれど。

 昔よく行くお店のおばあさんに聞いたことがある。「年を取ると死ぬのがこわくなくなるのですか?」

 私は年寄りという者は全ての人がそれなりに人生経験をつんできた訳だから、当然それなりの「死生観」を持っていて、「何の死など恐れぬには足りぬ」という答えが返ってくるものと思っていた。

 けれど、ばあさんは「怖いさよぅ」と言ったきり、私の顔をさも迷惑そうにまじまじと見た。そうか、年取っても死ぬことは怖いんだ、なぁんだ人間一生「病老死」の苦から逃れられないのかとがっかりした。

 こんな風に考えられないだろうか。

 人は毎朝新しく生まれる、そして毎晩死んで行く。ちょうど今眠りに落ちようとしている瞬間は「あちらの世界とこちらの世界」の真中にある。安らかな心地よいその瞬間は擬似的な死ではないだろうか。いたずらに恐れる必要はない。毎日経験していることだからね。どうだろうか。



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