
はる 6687
2019「ひぐらしのなく頃」F6部分 No未定 混成技法
未完
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未だ絵描きというのが良くわからないのだけれど、女性作家であろうと男性であろうと作家を続けるのはけっこう難しいね。
どういう作家になりたいのかというのが大事だな。社会的に問題作をいつも発表して美術館とかに企画として参加したり呼ばれたりする、そういったまぁメジャーなアーティストになりたいのか、もっとこう個人的な関わりのなかで有名ではないけれど必要とされる作家になりたいのか。まぁ、必要であれば世界が放って置かないだろうけれどね。
この間ボルタンスキーのカタログを読んでいたらこんなことが書かれていた。引用するのもおこがましいけれど(ボルタンスキー・カタログ P96~)
「アートはこれぞ大作といったモノを創造するのではなく、・・・不滅の芸術作品といった考え方はいらない」・・・アーティストは、街から街へと巡回して「小さな共同体に働きかける説教師のようなもので、人々と交流し、その心に触れ、そしていくつかを問いかける」のが役目だ・・・問いかけるといっても、作家本人が「説教師」として正しい答えを持っている訳ではもちろんない。彼が狙っているのは、新たな理想や表現の独創性を観客の前に誇示するのではなく、観客自身に揺さぶりをかけて、たとえばその生と死をめぐる潜在的な想いや感情を、知らないうちに封印していた痛みや悲しみを、明るみに引き出すことにある。
私はこの彼の考え方に深く共感する。私は極マイナーな一地方の作家だけれど、どさまわりの演歌歌手のように地方を順繰りにまわって、観た人が自分の心の中を旅するきっかけとなればそれで本望だ。そうやって一生を過ごせればいいなと思う。