
はる 6564
国展の搬入係りで二日ばかり東京に泊りがけで出かける。もう何年もこの時期は東京に行ったり来たりする。私などはまだ近い方で遠くは北海道や九州からも仕事を休んで手伝いに来る。まぁそうやってボランティアでこういった団体は成り立っている。それは地方の小さな団体もこうやって全国規模の大きな団体も同じだ。営利団体ではないので全て構成員のボランティアで成り立っている。
若い人はそんなかた苦しさも嫌がられる理由かもしれない。一般から始まって受賞したり褒められたりしながら会友になって準会員になって会員に成りあがって行く。目に見えるヒエラルキーが明らかにあるわけで、日本の徒弟制度や家元制度に似たシステムがしっかり出来上がっている。まぁそれがいいか悪いか、ここでは述べないけれど、目に見えるというのが分かりやすさにつながるのかもしれないな。
この間京都で個展をした時に、ある団体の作家が私が団体展に属しているのが不思議だ、というようなことを言われた。まぁそうなんだけどね。DMのどこにも○○会の会員とは書いていない。どうでもいいわけではないけれど、それをあえて書くつもりもない。団体に出しているのは今のところ仲間がいるからで、一年に一度会う仲間との話が面白いからだ。それが面白くなくなれば辞めるかな。