
はる 6551
作品を描くときに再現性みたいなことは考えていない。今の流行の絵は作者の技術だけをみせているきがするな。まぁそれも大事な絵画の要素なんだけれどもね。作者がどれだけ細密なイメージを持っているか、豊かな想像力をその描写力で見せても映画のSFXみたいなもので、凄いなぁとは思うけれど、大していい羨ましいとはおもわない。デパートなどで個展をしていると不特定なお客さんがやってくる。スーと入ってきてそのまま立ち止まらないで出て行く人と、何か気持ちが惹かれてとどまる人がいる。何かに引っ掛かりを感じるわけだ。それは遠い昔に見た風景だったり、子供の頃の泥遊びの感触だったり、昔読んだ物語の一篇だったりするわけだ。そうやって自分の心の中をもう一度振り返る。絵はそんなきっかけになればいいと思う。それでやっと絵を観たという事になる気がするのだな。
■2019年 5/4(土)~5/24(金)
作家在廊予定5/11.12
第95回・榎並和春個展
個展タイトル「永遠のゆくえ4」
千葉・山口画廊
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