はる 1343
今日は珍しく朝からアトリエにこもって仕事をしていた。私の仕事は仕事であってしごとでないようなところがある。いついつまでにだれだれのために、これとあれを描けということがない。
まぁ個展や展覧会があるから、まるっきり納期がないわけでもないのだけれど、それもまぁいいかげんなもので、気に入らなければ古い作品でごまかせる。
展覧会に出品したから確実にコレクターがついて売れるという保障も無い。売れる売れないは描いている時はほとんど考えない。これもまたいいかげんなものだ。
一日アトリエにいてもほとんど筆が進まない時がある。いやそうではなくて一日描きかけの絵を観ていることの方が多い。いざ筆を持って描きはじめても気に入らなければ、ほとんど消してしまう。そんな一進一退の禅問答のような仕事だ。
これでいいとするのか、だめなのか。ここのところの判断は全くあやふやなものだ。けれど確実に言えることはいいと思ったからそこで止めたわけで、そこに自分の今の美の基準があるということだ。多くの場合今の自分以上のものは見えないのだ。
言いたいことは、目を養うということだろうか、そのことの方が大切なことのように思う。
何だかよく分からん結論だ。眠いのでごめん、ではまた明日。