
はる 6368
26 カピトーネ村・冬 '96/1/17
ナルニからカピトーネ村に向かう裏道、モレリノ通りの入口にこの農家がある。
この頃 は寒いので、不精して車の中からスケッチする。別の場所だが、家の入口近くに車を停め て描いてると追っ払われた苦い経験があるので、今回は親父が出てきた時に、絵描きであ って不審人物でないことをアピールしておいた。
それでも何回か様子をうかがいに来た。 よほど怪しい人物に見えたようだ。そう言えばこのところ何十年かぶりの泥棒がでたそう で、用心しているのも頷ける。
しかしイタリアの泥棒はすごい、車で乗り付けてあらいざらい持っていく。ブレーシア の手塚さんの家も、山荘に置いてあった家具や絵画をごっそりやられたそうだ。さすがに やることが豪快だ。
ちょっと信じがたい話だけれど、車を離れる時、カーステレオを外し てハンドバックのように手に持って歩く。下手に鍵をしておくとフロントガラスを割られ て、盗まれるそうだ。最初は冗談だと思ったが、まんざら嘘でもないらしい。
日本の旅行 者がよく、置き引きやスリの被害にあうというが、世界一豊かで安全な国にいれば、さも ありなん。