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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

ナス - 2018.08.25(ポケットの窓から)


はる 6324
 小品を描くときは大体いつも5,60点ほど並べて一気に描く。仕上がるのが半分くらいで他はもう一度地塗りからやり直すか、上に布を貼ってしまう。だから大体常に50点ぐらいは目の前に未完成の作品が並んでいる。一枚も描きかけの絵がないというのは、反対に落ち着かない。個展で大方の作品を送ってしまった後でも手元には4,50点は描きかけの絵が有るのじゃないかな。こういうスタイルがもう20年ぐらいの間に出来てきた。

 本格的に個展をやり始めたのが97年からだから大体20年という事だな。最初の頃は小さい作品が描けなかった。どういったものを描けばいいのか、花や風景スケッチならいくらでも描けるのだが、プロとして生業としてやってゆくのにそれじゃあまり意味がない。私に求められているのは、綺麗な花や風景ではないはずだ。だったら何をどう描けばいいのか、まったく分からなかったな。いや分かってはいるのだが、表現する技術がなかったということか。

 最初の頃はやはりいろんなものをスケッチしてそれを何とかアレンジして作品にしていたのだが、それも限界があった。やっていて少しも面白くないのだ。一二枚はできたとしても、同じような絵柄がずらりと並ぶというようなことになってしまう。

 今のように人物が主体になってきたのは2007年ころからだな。デパートでやるようになってかなりの作品の数が必要になって、たくさん描いている内にスタイルが決まってきたようだ。やはり10年はかかるという事だな。当時で55歳だから、一人前の芸人になるのは50過ぎてからということになるな。

 ただ今のスタイルも毎回変化して行くわけで、新しいは発見があって面白い。

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