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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2018.07.24(ポケットの窓から)


はる 6292
 オリジナルについて
「ナンバーワンよりオンリーワン」という歌があったけれど、何かにつけて、オンリーワンのオリジナリティが問題にされる。表現活動に関わっているとどうしてもその問題に行きつく。

 オリジナルという意味は普通、「独創の」とか「唯一の」という意味で使われることが多いけれど、本来の意味はどういうものだったのだろうか。まぁ普通に考えて(only one ただ一つの)ということは、掛け替えのない唯一のもの、そんじょそこらに同じ物があってはならない、ただ一つのもの、貴重なもの、という意味が込められているね。

 しかし、オリジナルの語源であるオリジンを調べてみると「起源 根源」とあった。独創的な物、ユニークな物という意味はない。「源泉」ということであるなら、些細な違いではなく誰にでも共通の源という意味じゃないだろうか。

 絵を描くことは自分の個性をのばすことだ、いかに人と違うユニークな存在であるかそのことを確認する、そのことが一番大切なことだというふうに考えていた。独創性、オリジナリティが作家の生命線だと考えていた。

 しかし、ただ一人の存在であることは当たり前のことなんだな。他と違うことを競うことが最も大切なテーマである仕事など大した仕事ではないのではないか。

 自分のスタイルを作って喜んでいても、そんなものはいずれは真似されるかただの流行で終わってしまう。すぐにもっと目新しい作品に取って代わられてしまう。AのものをBにした程度の違いで個性だユニークだと主張するのもおかしなものだ。本質的に違いはない。

 「オリジンがある」とは全く正反対のことだ。自分にしかないただ一つのものを探して、小さな違いをあげつらって喜んでいたんだけれど、そうではない、みんなに共通の何か、どこにでもある何かを見つけるんだよと言われた気がした。

 これは目からうろこだな。このことは大事な自分の進むべき方向を教えられた。


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